テニス全豪オープンの4回戦、錦織圭選手(5位)とロジャー・フェデラー選手(17位)戦が今日行われ、フルセットの末、錦織選手が敗れました。
フェデラー選手と言えば「生きる伝説」とも呼ばれ、グランドスラムでも過去17回も優勝した実績を持っています。最近は膝を痛めていたため、今回の全豪オープンで5か月ぶりのツアー復活となりました。
今回は、その錦織対フェデラー戦を振り返りたいと思います。
試合結果
錦織 7 - 6 フェデラー4 - 6
1 - 6
6 - 4
3 - 6
試合の流れ
1セットは錦織ペースからスタート
フェデラーのサービスから始まった第1セットですが、なんといきなり錦織がブレークに成功し、そのまま4ゲーム連取。フェデラーのファーストサービスがなかなか決まらず、試合の流れを錦織がつかみます。フェデラーは序盤はミスも多く、なかなかリズムに乗れていないという感じがありました。
しかし5-2で錦織のサービスゲーム、残り少しでセットを取れるというところからなんとフェデラーが4ゲーム連取され、タイブレークまでもつれ込みました。錦織がタイブレークを制したものの、このあたりからフェデラーも調子が出てきたという感じでした。
2セット、3セットはフェデラーの調子が上がる
第2、3セットはフェデラーペースでした。錦織がミスしていたというよりはフェデラーが上手かったですね。錦織もフェデラーのサーブをよく返していましたが、甘く返ってきたリターンを厳しいコースに正確に決め、サービスゲームではほとんどブレークのチャンスがなかったですね。
錦織がストローク戦でサービスをキープするのに対し、フェデラーはサービスエースや短いストローク戦でキープしていました。中には1分未満でサービスゲームをキープしていたゲームもありました。
何とか耐えた4セット
フェデラーの調子が上がり、このまま試合が決まるかに思われましたが、第4セットは錦織が踏ん張り、セットカウント2-2でフルセットに持ち込みました。フェデラーのファーストサービスの得点率は一部9割以上というほど高い時間もあったので、ブレークは難しいと思ってみていましたが、錦織のサービスゲームだった第4ゲーム。7回デュースが続き、お互いに譲らない展開でしたが、このゲームを錦織がキープしたことで少し流れが錦織に傾いたと思います。
その直後の第5ゲームをブレークし、そのまま4セット目を取りました。
しかし、4セット目の後半では腰のあたりに痛みがあったのかメディカルタイムアウトを取る場面もあり、少し心配な状態で最終セットを迎えることになりました。
そしてファイナルセットへ
そして運命のファイナルセット。錦織はこれまで全豪オープンでフルセットまでもつれ込んだ戦いは全て勝っていました。今回も期待されていましたが、サービスゲームだった第2ゲームをいきなり落としてしまいます。
その後のサービスゲームもポイントを先行されながらもキープし、なんとかリターンゲームでブレークをしたかったですが、フェデラーはチャンスを与えてくれず、最後はフェデラーがサービスゲームをラブゲームでキープし、ゲームカウントは3-6、セットカウント2-3で錦織は敗れました。
まとめ
フルセットの末、惜しくも敗れてしまった錦織。今回はフェデラーが強すぎました。常に、厳しいコースを正確に狙ってきて「これはしょうがない。」というプレーも多かったです。5か月ぶりのツアー復活には見えないほど素晴らしいプレーでした。錦織も粘り強くプレーしていて、内容も決して悪くなかったとは思いますが、今回は惜しくもフェデラーに及ばずといったところでしょうか。
錦織は3年連続での準々決勝進出はなりませんでした。それよりも腰の状態が気になりますね。メディカルタイムアウトを取るシーンはありましたが、プレーを見ている感じではそこまで影響はなさそうに見えたので、何事もなければいいですね。
結果的に負けてしまいましたが、とても素晴らしい試合だったと思います。フェデラーも勝利が決まったとき、飛び跳ねて喜んでいたので、それほど錦織は強敵だったのでしょう。次に期待したいと思います。